2010年05月12日

(再掲)私のサボテン実生環境

5月半ばに入り、気温もサボテンの実生に丁度良い頃合となり、播種も大詰めを迎えている頃かと思います。
前回、私のサボテン栽培環境を掲載したところ、コメント欄に書き込みこそは殆どありませんが、アクセス数の多さと他の通信手段での反響は大きいものがありました。

そこで、今回は私の実生環境を再度掲載したいと思います。
サボテンの実生は、用土の準備、腰水と蓋の出来る環境の準備となかなか最初は手間がかかるものです。
出版されている文献にも

浅い鉢に、殺菌消毒した目の細かい実生用土を入れ、鉢受けに水を溜めてガラス板で蓋をする。

などと、非常に手間のかかりそうな方法が、図解入りで解説されている状態です。もっと、手軽な実生方法は無いのか?と皆さん食品のプラスチックのトレーなどを加工したりと、苦労の後がうかがえます。

そこで、何か良いものは無いか?と考え、これならいけるのでは、と自身で1年間実践してみたところ、上手くかつ手軽に行うことが出来ましたので、紹介します。まずは用土の準備ですが、これはホームセンターで売っている芝の目土が最適です。

ただし、芝の目土でも肥料配合済みのものは避け、微粒の赤玉土のみの無肥料のものをお勧めします。
袋に書かれている配合表を良く確認されてから、入手してください。

次に容器の準備ですが、この容器が100円ショップで売っているところがあります。(写真のは、ダイソーで売られていたものです。)

IMGP0129.JPGIMGP0131.JPG

この容器は、本来は電子レンジで蒸し物が出来るという、容器です。構造は、2重になっていて内側の容器(オレンジ)には細いスリットが入っている単純な構造ですが、このスリットのおかげで外側の容器に少量の水を入れてから内側の容器をセットすると簡単に腰水ができます。

しかも、耐熱容器なのでお湯を入れて、土中の殺虫殺菌⇒冷めたらそのまま蒔くこともできます。ご家庭の事情もあるかとは思いますが、用土全体を湿らせてから電子レンジに2分ほど入れて、加熱殺菌もできます。

もともと蓋が付いている容器なので、蓋をすることによりサボテンの発芽に必要な高湿度を保つこともできますし、発芽が始まって大体の芽が出揃ったところで、通気をするにも蓋をずらすか、思い切って開けっ放しにするだけです。

形状も四角なので、スペースも有効に使えて、お値段は1個100円です。この容器一つで、比較的種の大きい兜類で間隔広めで50粒、ばら蒔きで120粒程度は蒔けると思います。

なお、スチールラック等で置き場所を整理される方は、丁度幅60cm×奥35cmのラック1段で、容器6個を余裕を持って置ける大きさです。

さらに同じ100円ショップの園芸コーナーで売っている

IMGP0132.JPGIMGP0133.JPG

のような、容器に水を入れて押すとノズルの先から出てくる注水ボトルを1つ買っておくと、腰水の継ぎ足しにいちいち内側の容器を持ち上げて注がなくても、画像のように継ぎ足せます。

良く紹介されている実生方法は、発芽後腰水を止めるのですが、実生数ヶ月〜1年はもともと水分を多めに与えるので、容器の底に2,3mm程度の水が溜ったりなくなったりしている程度であれば、生育に問題はありませんでした。

無肥料用土での実生後、サボテン用土に植え替える人は、容器の使用はそれで終わりですが、私のように面倒臭がりの人は追肥をすることも出来ます。

やり方は、内側の容器をそっと持ち上げて外した後、マグアンプKの小粒などの細かい緩行性肥料を、ひとつまみ外側容器に入れてから内側容器を戻すだけです。この容器の水分吸い上げは、思ったより良好で、腰水が無くなるまで綺麗に吸い上げてくれます。

数ヶ月経って、苗が安定してきたら、先に紹介した水槽環境で新聞紙遮光でビニール全開放の環境で10月中旬まで育成後、底面吸水と新聞紙遮光を中止して、霧吹き吸水とパタパタ換気で越冬することができました(関東南部での実績です。以北の方は、保温越冬策を別途考えてください。)

長々と書いてしまいましたが、用土と容器が揃ってしまえば割と手軽に手順を踏むことが出来るのではないでしょうか?
最後に、毎度の事ですが良く文章を読んでいただいた上で、完全自己責任でお願いします。

また、確実なサボテンの実生・生育をお約束するものでは、ありません。あしからず。
posted by フォル at 21:30| Comment(4) | TrackBack(0) | サボテンの栽培環境
この記事へのコメント
すばらしい!
これから実生する方へのバイブルとなる記事ですよこれは!

この容器を使うと、腰水の水量が圧倒的に少なくてすみますねー。
フタをしてしまえば発芽までは重ねて置いておけるのもポイント高いです。
耐熱容器だと、使用後も消毒できるから衛生的だし。

なんとも有意義な記事をありがとうございます。

という私は今年は播種ゼロで終わりそうです・・・

Posted by 弁慶 at 2010年05月14日 11:13
>べんけ〜さん

この容器の腰水の量に注目されたのは、さすがですね。これは僕も気付きませんでした。水が完全に無くなった状態から適度な水量にするのには、大体200〜250ccですね。蓋した状態で、段積みは正に主婦の視点って感じがしましたよ。
この容器、更に言うとちょっとした弾みで腰水がこぼれる心配が、ほぼ無いというのもありますね。
Posted by フォル at 2010年05月15日 00:43
う〜ん、これまた参考になりますなぁ。
これだといろんな手間が軽減される気がします。
う〜ん、今年の播種どうしようかねぇ。
種は微かにあるし、蒔くだけ蒔いてみようかねぇ。
Posted by かめむし at 2010年05月15日 03:05
>かめむしさん

何せ、植物好きなのに根っからの面倒臭がりなので、面倒臭くならないやり方の追求だったら、労力を惜しみませんよ。(あれ?何かが矛盾してるなぁ。w)
種は、新鮮なうちに蒔くのが一番ですよ。実は、今年も実生1年苗で新兵器(?)の効果が出るか実験中なのです。効果が出るようであれば、更に育成が楽になるかも〜。
Posted by フォル at 2010年05月15日 21:38
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