2010年06月20日

緋牡丹を接木しました。

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結論から言うと、

この時期には、やりたくなかった。

梅雨に入って、湿度が高いこの時期は、サボテンもぐったりしてて接木しても細胞同士のくっつきが悪くて、失敗することが多いんですね。でも、写真のように三角柱がよりによって寿命を迎えてしまったので、やらざるを得なくなってしまったんですね。バッド(下向き矢印)

三角柱の腐りが、髄を通って緋牡丹に達するまでに処置しなければなりません。ついでに、サボテン接木で恐らく殆どのサイトでは紹介されていないであろう、コツも交えて接木の方法を、さらりと書いてみたいと思います。

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写真は、緋牡丹を胴体の半分ほど切ってみたところです。まだ、三角柱の髄組織が入り込んでますね。三角柱接ぎは、接ぎの中でも最も短期間に接ぎ穂をブーストして膨らませるのですが、写真のように髄組織が接ぎ穂の奥にまで食い込むので、多くの場合接ぎ変えが出来ず、吹いた仔を接ぐしか無くなるのが難点です。

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今回、接ぎ台に使おうと思って断水気味に育ててあった竜神木です。ところが、いざ切ってみたところ切り口からじくじくと水分が・・・。

コツ:竜神木の台木は、なるべくあらかじめ断水して樹液の濃度が高いものを使用する。

接木で失敗する大きな原因の一つが、台木の切り口から沸いて出てくる水分です。接ぎ穂との接着面に、どんどん水分が浸入してしまうと、いつまでも細胞同士が接着されないのです。

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仕方なく、別の鉢植えの竜神木を改めて切ってみたところ、何とか使えそうな状態だったので、こちらで接木することにしました。台木の切る位置は、頂点から大体2cmくらいのところです。また、台木と接ぎ穂は、それぞれ切断面の淵を斜めに削ぎ落としておきます。これは、接木方法でも必ずと言って良いほど、語られてますね。

コツ:台木と接ぎ穂の接着面は、なるべく小さくする。(大きい方の髄に肉が少し付いている程度)

台木、接ぎ穂それぞれのカットが終わったら、固定用の糸を用意します。接木方法を紹介している大抵のサイトは、ここで単に糸としか書いて無い場合がほとんどですが、糸であれば何でも良いわけではありません。

コツ:固定用の糸は、仮縫い等に使う、しつけ糸を使う。

何故、この糸が良いのか?それは、表面が毛羽立っていて、まとわり付きやすいからです。接木では、糸の片端を固定しておいて、ぐるぐる巻きにするような感じで接ぎ穂を固定するのですが、この時まとわり付きやすさが、糸の片端を固定するのにとても良いのです。

また、糸同士が触れているところでの滑りもなくしっかり固定が出来るのです。これを、ミシン糸や本縫い用の糸でやろうというのは、まず無理です。

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糸の準備が出来たら、接ぎ穂と台木の髄の位置を確認し、各々の髄の外周が2点で合わさる位置を確認します。
準備が完了したら、再度接着面を薄く削ぎ落とします。これは接着位置の確認までに接着面の乾燥が始まってしまっているからです。作業を素早くこなせる方は、必要無いかもしれません。
接着面を素早く削いだら、接ぎ穂と台木を素早く合わせて、糸を巻きます。

写真は、接ぎ穂を糸で巻き終わった状態です。糸の巻き方は、接ぎ穂を3方向くらいから2、3周巻いたら、巻いた糸の張りをしっかりさせるため、台木の中央あたりで、最後にぐるぐると糸を巻きつけて完了です。糸の端は特に何も処理しなくても、しつけ糸なら糸同士が程よく纏わりついて固定されます。

こうして、固定したら涼しくて雨の当たらない日陰で、10日ほど乾かしておきます。うまくくっついて、接ぎ穂が元気な様子であれば、成功になります。さて、うまくいくかな。
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2010年06月19日

Pelargonium cv. 'Manaduru'

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五色葉の古典ゼラニウム『真鶴』。江戸時代の日本で作出される。

五色葉の古典ゼラニウムは、前回の『光山錦』のように外縁覆輪班+紅蛇目輪の組み合わせなのですが、これに個体の大きさ等が加わって、色々と園芸名が付いているようです。
この『真鶴』もそうなのですが、『光山錦』とどう違うのかというと、『真鶴』の方が『光山錦』より倍くらい大きいのです。

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気のせいか、外縁の班もだいぶ薄い感じがしますね。
お気に入りの班ものを手に入れたまで良かったのですが、これからの時期は悩みの種です。というのも、一般に普及している花ゼラニウムと比べて古典ゼラニウムは、蒸し暑さに非常にデリケートなのでこれからの時期は、ヘタすると簡単にダメにしてしまいます。

日本の気候下でビニールハウスも無い江戸時代に作出されたものなのに、不思議なものですね。
posted by フォル at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の多肉植物

2010年06月16日

Pelargonium cv. 'Kouzan Nishiki'

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五色葉の古典ゼラニウム『光山錦』。江戸時代の日本で作出される。

江戸時代に日本に輸入された、原種ペラルゴニウムから作出された園芸種です。五色葉の名が示すように覆輪斑に、紅色の蛇目輪が入った品種です。特に冬季が近づくと、覆輪斑が紅葉し最高の色具合になります。外縁覆輪斑なので、種子が出来ても遺伝することは無いので、これは江戸時代からの栄養繁殖ということになります。

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古典ゼラニウムは、一般的に販売されているゼラニウムとは異なり、種を保存されている方も少ないので、一般的にお値段が張る代物だったのですが、この光山錦のように最近大量生産されてホムセンで手に入るようになってきたのは、とても嬉しいですね。
この子も一昔前は、4000円近くしてたのに、今は300円でしたよ。とある業者が、戦国武将の名前を付けて売り出してます。武将名は、正宗です。

古典ゼラニウム、平成21年夏の大熱波で被害を受けており、私の問い合わせた先(上記とは異なる業者)では、何品種か絶種したそうです。もっとも、毛細根を枯らさぬように毎日水やることなどと、平気でカタログに書いてる業者なので当然の結果なのですが、国立歴史民族博物館に展示されたことすらある江戸時代の伝統文化の一つなのに、実に嘆かわしいことです。
posted by フォル at 21:37| Comment(4) | TrackBack(0) | その他の多肉植物

2010年06月14日

Thelocactus hexaedrophorus var. fossulatus f. variegata

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テキサス州〜メキシコ原産。和名は、緋冠竜錦。

いよいよ関東も梅雨入りということで、サボたちの好きな日光も途切れがちの時期に入りましたね。夏に備えて、ロホホラ以外の休眠をそろそろ考えなくてはならない時期にきました。というわけで、梅雨に入って撮影できなくなったので、撮り溜めから。

同じテロカクタス属の鶴巣丸が先日焼けたばかりなのに、同じ水槽の中で隣に居る、この子と強刺タイプの紅鷹、角型天晃は、全然焼ける素振りすらありませんでしたよ。肌の色も、こっちの方が緑が濃くて白粉も無いのに不思議なもんですね。

原産地は、もともと回帰線に挟まれた地域なので、日本と違って太陽光が直角に射す地域なので、日本でも球体を冷却できれば夏でも直射で行けるんじゃないかなと思ってたりします。
posted by フォル at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | サボテン

2010年06月13日

Lophophora williamsii var. decipiens

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メキシコ原産。和名は、銀冠玉。

烏羽玉の変種、銀冠玉です。ロホホラの中では、一番難易度が高く特に大玉はあまり出回って無いので、手にする機会はあまり無いかな〜っと思っていたのですが、これがまさかホムセンで300円で売っていようとは。ずいぶんと安くなっちゃったもんですね。

それにしても、これどの辺りを見れば銀冠玉って分かるんでしょ?素人目には、烏羽玉と見分けが付かないので混ぜられたらオシマイですね。(笑)

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ロホホラは、サボテンとは思えない独特の感触から、ぷにぷにしたくなっちゃうのですが、この子は烏羽玉と同じで結構堅く締まっていますね。あぁ、はやく大きくして思いっきりなでなでしたい。
posted by フォル at 21:49| Comment(5) | TrackBack(0) | サボテン